アマルガム
amalgam



アマルガムとは、水銀と他の金属との合金の総称です。

アマルガム

1980年代まではごく一般的に使用されてきた材料で、現在でも一部の歯科医院では使用されています。

1980年代以前に歯科治療を受けていて奥歯に銀色の詰め物がある場合は、ほぼ間違いなくアマルガムでしょう。

大きな問題点として成分に水銀を含んでおり、それが溶け出すということが挙げられます。

そのため現在では使用する歯科医院は少なく、アマルガムが見つかると他の材料で再治療をすることを勧める場合も多いようです。


アマルガムが歯科治療に使われていた理由

アマルガムはギリシャ語で「柔らかい物質」を意味しており、歯科で使われるアマルガムも始めは軟らかく、時間が経つにつれて硬化していきます。

治療が簡単で手間がかからず、材料代も安いことが一昔前までアマルガムが広く使われていた理由でしょう。

しかも、アマルガムに含まれる水銀には痛みを抑える作用があり、二次カリエスになってしまった場合でも痛みが出にくいということも、とりあえず痛みがなくなればそれで良いという一昔前の歯科治療の現場には適していたのかも知れません。


依然賛否両論が繰り広げられるアマルガム論争

最近では日本でアマルガムを使用している歯科医院はほとんどなくなってきていますが、アマルガムは約100年にも渡ってアメリカで使われてきた材料です。

そのため、現在でもアマルガムは歯科治療において有効な材料であるというグループと、アマルガムは有害だとするグループの対立が続いています。

発表されている論文にもアマルガム肯定派と否定派のものがあり、アマルガム使用についてのはっきりとした答えはまだ出ていないというのが現状です。


⇒参考:その他の保険の詰め物-超詳細解説
⇒参考:アマルガム-歯科相談室


【蛇足説明】
ちなみに、余っているガムではありません。






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