第15暴露 「歯科医師過剰問題の裏」
現在、歯科医師は多すぎると言われています。
実際、歯科医院の数は全国に約70000件もあり、これは全国のコンビニエンスストアよりも多い数です。
(コンビニエンスストアの数は42749件:平成16年6月商業統計調査)
コンビニより行く機会の少ない歯科医院の数のほうが多いわけですから、そりゃ過剰ですよね。
歯科医師は現在約10万人(平成19年時点)で今後もさらに増えることが予想されており、厚生労働省の試算では、2025年には18000人が過剰になると考えられています。
歯科医師数が増えるということは、その分1歯科医院当たりの患者数が減ることになりますので、過剰診療・不正請求の増加や、治療の質の低下が懸念されています。
そこで国はあの手この手で、何とか歯科医師の数を減らそうとしています。
例えば歯医者になるためには避けては通れない歯科医師国家試験ですが、この国家試験の合格率は数年前までは合格率90%ということも全く珍しくありませんでしたが、ここ数年は70〜80%程度まで低下しています。
これは、基準点以上取れば絶対に試験に合格する「絶対評価」から、点数上位何人までを合格にするという「相対評価」に変わってきているからだと言われています。
また、歯科医師国家試験の受験回数を最高3回までにするという「三審制」の導入が検討されていたり、歯科大学に入学者数を減らすように通知を出したりと、とにかく新しく歯医者になる人の数を減らそうと必死です。
ちなみに平成18年から実施されている新しい司法試験では、受験回数の制限がすでに導入されています。(受験は、5年以内に3回まで)
他には歯科医師定年制の導入も検討されているようですが、数年内に義務化されるであろう電子カルテは、パソコンが使えない世代の歯医者に対する引退勧告ではないか?という見方もされています。
このように何とか歯科医師の数を減らそうと手を打ってきていますが、歯科医師がここまで過剰になってしまった原因は、元はと言えば国にあります。
1970年以前は歯科医師の数が少なく、歯医者さんに行ったら2時間や3時間待たされるのは当たり前でした。
そうした状況を打開するために、国は当時7校だった歯科大学・歯学部を大幅に増やしました。
その結果、現在では全国に29の歯科大学・歯学部が設立され、歯科医師が増えすぎるという事態に陥ってしまったのです。
現在では歯科医師過剰問題の煽りを受けて、開業後3年目に約30%の新規歯科医院が経営的危機、閉鎖の憂き目にあっているという厳しい現実もあります。
ただ、良くない所は潰れ、良い所は生き残っていくというのは他の業界では当たりまえですし、歯科医院も生き残るためにこれまで以上に考えなければいけない時代になってきたのだと思います。
また患者さんにも、生き残るために良い意味での経営努力をしている歯科医院なのか、生き残るために手段を選ばない歯科医院なのかを見極める目が必要になってきていると思います。
というわけで今回は、歯科医師過剰問題についての裏情報でした。
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